足枷を外したリヴァイアサン

政治 思想 宗教 映画はすべて物語であり 政治家 思想家 宗教家 弁護士はプロのストーリーテラーである

今の時代に大衆が求めているのはヒトラーのような優秀なストーリーテラーである

ストーリーテリングの極北が科学至上主義である

 

ポストモダン的歴史再考により価値観が逆転しアクション映画の悪党成敗がただの弱い者いじめになった

 映画で感動させることは物語に共感させ感情を扇動するスピーチと同じ

 

アクション映画を成立させるには弱い者いじめではなく悪霊成敗にしなければいけない

 

ヒトラー大衆が望む物語を話して、大衆もヒトラーという(愚かだが大衆にとっては支持することにより利益が持たされる)独裁者の物語を聞くために支持し共存関係が生まれたがそのどちらにも共感できないが搾取されているマイノリティは邪魔なので敵として殺される

 

上流と下流が共存関係であるようにどちらかが崩壊したら階級も崩壊する共産主義となる

 

 

映画は夢を見せる装置であり夢と現実を区別できない人間には毒である

先進国の中で大衆の叛逆(大衆が束になって少数派権威を殺す)を経験したことがない特異な国

 

正義の勝ち組が圧倒的武力で悪魔の負け組を殺すハリウッド

ゴリアテダビデを殺す

悪魔の負け組が巨大な正義の勝ち組を殺すパラサイト

ダビデゴリアテを殺す

悪の負け組がゴリアテに雇われた大したことない負け組を殺すジョーカー

ダビデが自分より少し上のダビデを殺す

 

 正しくない話を正義のように描くハリウッド型ストーリーテリング

ゴリアテの可哀そうな部分

アメリカは世界一の階級が存在する勝ち組ブラック企業国家である

だからこそgoogleやアップルは会社の中に楽園を作る

アメリカンスナイパーは社畜の話だがブラック企業批判が描かれていない(意識的に排除)ため賛否が分かれた 圧倒的なゴリアテダビデを殺す現実

加害者(弱い者イジメ)になることを回避する方法はスポーツや西部劇のようにルールを決め平等の合意の上で戦いに勝つことであるが、誰もが納得するフェアなルールを作れるかどうかが問題だ

 

 

風立ちぬこの世界の片隅にの共通点は日本の侵略戦争(退屈な黒歴史)を描かず加害者のゴリアテ側の可哀そうな部分だけを描き被害者側はない。すなわちそれは美化された白歴史の四畳半フォーク映画である

 

 

♥ テーマは「夢を持ち続けること」。はい、終わり。
♠ 私はこのスローガン自体、うさん臭く思ってるんだよね。よくスポーツ選手とかが言うじゃん。「夢をあきらめるな」とか。だけど、実際に夢がかなう人は、特にスポーツや芸能界では宝くじに当たるような確率であって、そんな無責任なことを気軽に言うなと。
♣ 現実問題として、子供時代の夢を追い続けた人の末路は悲惨だからねえ。不本意な道を選んで一生後悔しながら生き続けるか、夢をあきらめきれずに息子ほどの若者に交じってセブンイレブンでバイトを続けたあげくのホームレスのどっちかじゃん。

★★★【映画評】春休みジブリ映画2本立て ー 風立ちぬ(2013)The Wind Rises | Flourella blog

 

「素直」、これがキーワードである。自分にもこういう時期はたしかにあったはずだ。それがいつの間にか失われてしまったことに関する感傷。しかし、それと同時に一抹の不安もよぎる。この著者はもしかしたらずっとこういう素直さを保ち続けるのかもしれない。小林よしのりなどの若者向け自由主義史観にはまっているのは、こういうタイプの人たちなんだろうと思う。日ごろはそういう人たちのナイーブさを笑っている自分ではあるけれども、もしかしたら日本の将来にとっては、こういう人たちがうまく素直さを保って世間に出ていってくれた方が望ましいのではないかとも思う。複雑な気持ちだ。

四人はなぜ死んだのか

 

第3章の「出版社・取次・書店はどうなるのか」では今後の展望が論じられるが、ここに来て著者の限界が見えてくる。著者のアイデンティティは「人文系の書籍を出す中小出版社」というところにあるのだが、それの限界である。そもそもそのような出版社の多くは、本来ならばすでに市場からリタイアしていてしかるべきだったのだが、著者がまさに批判している近代的(というよりも前近代的)流通機構に守られてきた部分があった。ここの部分をどう克服するのかが、この人たちの課題であるわけなのだが。

 とにかく「近代読者」と「現代読者」などという言葉が出てきてしまうことが問題である。この2つの言葉の意味についてはだいたい予想がつくと思うので省略するが、こういう枠組みについては2つの異論がある。まず、これはほぼ確信しているのだが、「近代読者」はいまも存在しており、その人口に対する絶対比率は昔からそれほど変わっていない(あるいは増えているかもしれない)。今日の出版関係者が「いい本が売れなくなった」と嘆くのは、(1)「近代読者」が購入する「いい本」の種類が変わってきている、のと、(2) 「いい本」が供給過多になっているという状況に気づいていないためだと思う。次に、「近代読者」のあり方が変わってきている。「近代読者」というものの典型的なあり方として、「新聞の書評を読んで本を買う人」や、「良心的な書店の親父と茶飲み話をしながら読む本を探す人」みたいなのが想定されている。そういう勘違いをしているから、「近代読者」の需要が十分に掘り起こされず、掘り起こされなかった分、その人は「現代読者」として振る舞っているのだ。

 著者は、新しい形態の古本屋(ブック・オフ)が出現し、そこで吉本隆明の著作などが100円で売られていることを嘆いているが、これはなぜ嘆くべきことなのだろうか。吉本隆明の本を買った人は、一生それを貯蔵しろということか? 話は逆で、実際著者も述べていることなんだが(しかし自分でその意味を理解していない)、「いい本」は全体として供給過多といっていいぐらい供給されているのだ。それなのに高い値段をつけていられたのは、まさに再販制に守られていたからである。

出版社と書店はいかにして消えていくか

 

 

 

エリートディスプレイ

湾岸戦争停戦後にフセインがクエートから盗み出した金塊をさらに強奪しようという悪いアメリカ兵たちの話。

「誰と戦争しているのかよく分からない」「誰が正義で誰が悪なのかよく分からない」「どうしたらいいかよく分からない」というアメリカ軍兵士の「本音」をそのまま描いて、「湾岸戦争」がどういう戦争だったのか「いまでもよく分からない」でいるアメリカの「ふつうのひと」の「とほほ」な感じが伝わってくるたいへん「困った映画」であった。

アメリカの戦争映画は、「アメリカ正しい」か「アメリカ悪い」か、どちらかの視点からしか描かれてこなかった。それは「政治的立場を決然と表明することが倫理的・知的卓越性の指標である」というアメリカ的なエートスにフィルムメーカーたちもまた領されていたからである。

けれどもこの映画には「アメリカが正しいことをしているんだか悪いことをしているんだか、おいらにはわかんないよ」という素朴な「本音」が語られている。

「すみません、よくわかりません」という無能の告白のは、アメリカ社会においては「倫理的・知的劣等性」のしるしである。それをあえて表明するというのは「ボケナスとよばれようと、ボンクラとよばれようと、おいらはおいらだい。」と言う「ボンクラ主義派」(ジョン・ウォーターズ先生を教祖、ポール・トーマス・アンダーソンを若頭とするフィルムメーカーのみなさん)が社会的に一定の支持層を獲得しつつあるということであると私は見る。

おとぼけ映画批評その6

 

政治や人権活動家、無知な大衆は実務的世直しで優秀なクリエイターの足を引っ張り邪魔をするクリエイターは自己防衛のためリヴァイアサンとなり統治しなければならない

政界では真実(本音)よりも政治的かけひき(建前)のほうが交渉と目的達成において重要

合理的なピラミッド構造思考を破壊するマルクス思考 

インターネットはアクセス数の最も多いページが答えであるという電卓(人間の思考プロセスを簡略化する)

誰でも差別や批判されるのはつらいその解決方法の一つは大衆は羨望と嫉妬によって貶めようとするなぜなら自分は神に選ばれた人間であるという自己正当

 

帝国主義によって守られてきた少数派エリートは帝国解体とともに自己防衛が必要だ 

教育のない大衆は利権を奪うために神に選ばれた少数派エリートを殺しにくる

少数派は後ろを刺されないための自己防衛として大衆にしてはいけないこと慈悲をかけてはならない、甘やかしてはならない、同情してはならない、罪悪感や責任を受け継いではならない

大衆にしていいこと崇められる、尊敬される、施す

リベラルは大衆の反乱を抑えるために大衆教育が必要だというだろう

帝王学主義者は金の無駄だ大衆は身分をわきまえ己の運命を受け入れ生きていけばよいというだろう

被害を最小限に防ぐために悪を殺すことが最優先であり人質は二の次である

壁を建てられても空飛ぶ車を開発すれば飛び越えられるレトロフューチャー主義

 政治家の政治的行動はネゴシエーションが可能なものである(それはタテマエを通してホンネを実現するという戦略が可能なことや、ネゴシエートしないと生き残れないという事情などによる)。ネゴシエーションの結果、外に向かって表明されるのがタテマエである(ホンネとタテマエの境界が流動的なのはこのためである。ホンネとタテマエが完全に一致している人がいたとすれば、それはその人が政治的強者であるということに過ぎない)。著者が共同性と呼ぶような概念は、上記の事情が人々によって認識されている、という風に表現するのが正しい。「政治家の失言」がなぜ起こるかというと、(特に自民党の)政治家が、特定の問題領域においては、選挙民によっても党内の生き残り競争においても、タテマエにおいて淘汰されないからである(日本の政治家は「正しいタテマエ」を言うことも求められていなければ、「タテマエをうまく言う」ということも求められていない)。このパラグラフの内容はほとんど普遍的なことで、唯一「日本的」と言えるのは、政治家が「タテマエにおいて淘汰されない」の部分にあるが、どの国にも、固有の「それに関する意見によってタテマエが淘汰されない事柄」があるだろうとは思う。

日本の無思想

 

世界秩序のために悪と戦っているのに 誰も褒めてくれないといじけて攻撃的になるスーパーマン症候群

罪悪感(被害者意識)の解消は攻撃的正当化か悲観的正当化か

自立と自己管理のできない人間がカルトにはまる

 

主張ではなく熱気である。 けれども、戦いがはじまるとセクトになるしかない。しかし、「大人は判ってくれない」だから理論がない。一見理論のようにみえるものも難解な言葉で作られた情念のコラージュとなってしまう。小阪氏が感性ということを強調するのも、そこにかかわるのであろうし、三島由紀夫全共闘のタテ看は何を言いたいのかはちっともわからないけれども、性欲過剰であることだけはよくわかる、といっているのにも通じるのでろう

 ⑤ 橋本治「ぼくたちの近代史」 - jmiyazaの日記(日々平安録2)

 

民族紛争によって難民大量発生 近代国家に流入を防ぐために介入(ダムの決壊を防ぐ)

頭を使わない賃金が低い単純労働に満足できるコンビニ人間

理性 (Reason) 理由 目的

負の歴史による罪悪感の対処が自虐史観者と絶対主義者が違う

異性に向けて求愛行動の利他的英雄行為をし自己陶酔する美徳ディスプレイとは真逆のどれだけ人間の中にある無意識の偽善を暴き自分が他者よりもアンチヒーロー(ジョーカー)であるかの度胸試しを同性に見せつけあいウケ(受け入れらる)を狙うトロールチキンレース(知的なジャッカス) モラルナイリストによる罪滅ぼし

 

 

自由論 優秀な遺伝決定主義者による欠落した遺伝子たちを統治する

 国家予算を教育より遺伝子操作に分配するほうが合理的であるマッドサイエンティスト思考

帝国主義が崩壊し民主主義化して大衆はエリート差別をした

少数派エリートはスピーチコードという左翼的言論弾圧する輩から守られることが必要だ

 

愚かな大衆(ユダヤ、黒人)に抑圧されている(と思っている)誇りとプライドを持った優秀な少数派共同体(キリスト教原理主義者)の最大幸福を求めて世界を正しい方向に向かわせるために愚かな多数派凡人検問者たちを殺される前に自己防衛として殺す

 巨大広告代理店Googleのスピーチコード(ファンドレイザーによって規定される)に洗脳されたお客様学生

 スピーチコードは優秀な少数派に嫉妬した欠落遺伝子たちが足かせをはめる行為であるという問題意識 世界には2種類の人間しかいない エリートとそれにたかる寄生虫

 

真の権力者とはすべての人間を幸福にすること
すべての人間の行動は求愛行動である(生物学 性淘汰)
人格と経済力さえあれば結婚相手は誰でもいいすなわち交換可能である
性的価値=投資価値
アルファ (性的魅力、直接人間関係重視) ベータ (知性、間接人間関係重視)
教育より遺伝子操作、優秀な遺伝子の作為的交配(競争馬等)のほうが効果が高いが近代的民主主義国家ではそれができない足かせのリヴァイアサン
優秀な遺伝子のほうが金銭的価値が高い
家父長制のほうが不道徳的暴力を防げる
数学的合理性規範と感情、時代ににより変化する道徳的規範の対立
平等(アファーマティブアクション = 弱者優先不平等)と多様性(強者優先不平等)

 

 

ネットがある世界では直接人間関係が弱くなり相対的に間接人間関係が強くなる

べたべたした鬱陶しい直接人間関係が嫌だからネット通販、コンビニ、ロボット化した近代合理社会が生まれたがそれに対する反動のなれ合いSNS階級ファシズム間接人間関係社会

 

西森マリー先生のバックナンバー

There was a land of Cavaliers and Cotton Fields called the Old South. Here in this pretty world, Gallantry took its last bow. Here was the last ever to be seen of Knights and their Ladies Fair, of Master and of Slave. Look for it only in books, for it is no more than a dream remembered, a Civilization gone with the wind....
「その昔、Old South(奴隷時代の古き良き南部、という意味)という騎士と綿花畑の土地があった。この美しい世界で騎士道が幕を閉じた。ここは騎士と気品溢れる(白人の)レディ、主人と奴隷(という奴隷制度)が最後まで残っていた土地。思い出の中の夢と化してしまったこの世界はもう本で読むことしかできない。風と共に過ぎ去ってしまった文明....」

 

You must be firm with inferiors, but you must be gentle with them. Especially darkies.

劣等な者たちはしっかりしつけなければならないが、(それと同時に)優しくしてやらなきゃだめだ。特に黒んぼたちには

 

They haven't proved it yet but somebody killed this darky who had insulted a white woman. And the Yankees are very upset because so many uppity darkies have been killed recently. They can't prove it on Captain Butler but they want to make an example of someone.
「まだ証明されたわけじゃないけど白人の女性を辱めた黒んぼを誰かが殺したのよ。このところ身の程知らずの黒んぼどもがたくさん殺されてるんで、北軍どもが怒ってるの。バトラー大尉が殺したと証明できたわけじゃないんだけど、あいつらは誰かを見せしめにしたいと思ってるのよ。」

 

I want to say this about my state. When Strom Thurmond ran for president, we voted for him. We're proud of it. And if the rest of the country had followed our lead, we wouldn't have had all these problems over all these years either.
「我が州に関して一言言わせてもらいます。ストロム・サーモンドが大統領に立候補したとき、我が州では彼が勝ちました。我々(ミシシッピーの白人)はそれを誇りに思っています。他の州が我々の導きに従っていたら何十年にも渡って起きている様々な問題が起きずに済んだでしょう」

I'm sure that every last Anglo-Saxon one of you has the courage to free these men in the face of that pressure.
アングロ・サクソンの皆さんはもれなく全員プレッシャー(北部からの圧力)に屈することなく彼ら(リンチをした白人)を無罪にする勇気を持っていると私は信じています」

There's a lot of people in the world who don't believe that people whose skin color may not be the same as ours can be free and self-govern. I reject that. I believe that people who practice the Muslim faith can self-govern. I believe that people whose skins aren't necessarily -- are a different color than white can self-govern.
(我々と違う肌の色の人間も自由人として自治ができるとは思ってない人がたくさんいるが、私はそうは思わん。イスラム教の信仰を信じとる人たちも自治ができると私は信じとる。肌の色が別にぃ~、白じゃなくても自治ができると私は思っとる)

There's an old poster out west, as I recall, that said, "Wanted: Dead or Alive."
(西部には古いポスターがある。私は覚えとるんだが、そいつには「捕まえろ:生死は問わない」と書いてあった)

He that is not with me is against me
私の味方でないものは私に反対するものだ
You’re ether with us or tithe the terrorists
我々につくかテロリストにつくか

Today I have stood, where once Jefferson Davis stood, and took an oath to my people. It is very appropriate then that from this Cradle of the Confederacy, this very Heart of the Great Anglo-Saxon Southland, that today we sound the drum for freedom as have our generations of forebears before us done, time and time again through history. Let us rise to the call of freedom-loving blood that is in us and send our answer to the tyranny that clanks its chains upon the South. In the name of the greatest people that have ever trod this earth, I draw the line in the dust and toss the gauntlet before the feet of tyranny . . . and I say . . . segregation today . . . segregation tomorrow . . . segregation forever!

今日、私はジェファソン・デイヴィスがかつて立った場所に立ち、我が同胞たちに誓いを立てました。南部連合国の発祥の地、偉大なるアングロ・サクソンの南部は、何世代にも渡って戦ってきた我々の先祖の例にならい自由のための戦いを始めるのにふさわしい場所です。我々の体内に流れる自由を愛する血の叫びに答えて立ち上がり、南部を鎖で縛る(北部の)暴政に対抗しましょう。この大地を歩いた最も偉大な人種の名にかけて、私は砂塵の中で一線を画し暴政の足下に挑戦状を投げつけ、こう宣言するのです。今日も人種差別、明日も人種差別、永遠に人種差別を続けるぞ

Every civilization has a lower average birthrate among its most talented, while its less intelligent and unproductive tend to proliferate.
どの文明においても一番優秀な者たちの出生率が一番低く、知能が低く無能な連中が増殖するものだ。

I will become the first person in Congress to stand up openly and proudly to defend the rights of Christian whites.
私はキリスト教徒の白人の権利を公然と胸を張って守る最初の下院議員になってみせる。

 

 

米の権力者の描き方は情に厚く同情できる人間 
英はドライで冷徹なプラグマティストとして民衆をコントロールする従わない半グレ人間は隔離して洗脳する 時計仕掛けのオレンジ

米至上主義者にとって反米とはいけてないグループのこと

少数派でイケてる軍団と少数派でイケてないアウトキャスト

プラグマティズム

『分数ができない大学生』の続篇。本書では、数学だけでなく他の分野での学力低下にも言及し、また自らの論を補強するために、さまざまな人々がメディアに発表してきた学力低下一般に関する文章を集めて収録し、学力低下を扱った教育学・社会学の分野での研究成果を引用している。その結果、本書は『分数ができない大学生』よりもバランスの取れた説得力のある本になっているという印象がある。

で、どうなんだろうか。個人的には、そういう風に学力が全般的に低下してしまった世代は可哀想だと思うけれども、彼らを競争相手として見ると、こちらが相対的に優位に立つことができるのはありがたいのである。もちろん大上段に社会・経済を語るにあたっては、これから予想される国力の低下を嘆くのが妥当なんだろうが、それが致命的な影響を与え始める頃には、私はすでに死んでいるんじゃないかと思う。

小数ができない大学生

平均的学力が高いグループより低いグループにいたほうが相対的に競争して優位に立つことが容易である

第三世界や弱者に援助金を渡してもそれが有効活用されず犯罪組織の資金に成るだけだから弱者に援助するより少数エリートが活躍しやすいように社会をデザインするほうが合理的であるそして大衆はそのおこぼれにあずかる

 

我々(Us vs Them 共同体 一つの思想を共有するがそれ以外は自由)がより住みやすい社会(Gated Community)をに変えるために金と権力を味方につけ(誑かす)身勝手に世界を変える(Selfish 利己的 自己顕示欲)現実主義的成り上がり思考を持つグループの争いとそれに関与しない消費者に成り下がる思考

 

違法移民は問題を起こせば国外追放ができる労働部品として企業やネオリベにとっては便利な存在だが労働者にとっては邪魔な存在

被差別者を優遇することにより一般的市民が不平等感を感じる

Self Respect から Self Help

自尊心とは、自らの価値を認める自己評価であり、自身を優れた存在・価値ある存在・意義ある存在であると位置づける気持ちのことである。または、自己の品格を貶めるような振る舞いを嫌悪する気持ちのことである。

自尊心(じそんしん)の意味や定義 Weblio辞書

誇りとプライドをこじらせると愛国至上主義者や被差別養護主義者になる

現実はコモンセンスを非現実にはポストモダン

六十年代に誇りとプライドを手に入れた黒人と失った哀れな白人

人権運動失った誇りとプライドを取り戻す運動から自己啓発(自分探し)へと変貌した

純血文化 混血文化 文化乞食 文化グルメ 伝統文化至上主義者

合理的思考戦略 コスト、リスクを減らしベネフィット(利益、人員)を効率よく獲得すること

愛国主義 国を偶像化して恋に落ちてしまうこと

 殴り合って勝ち残った勝者にしか興味がない政治ニュートラルスタンス

 張り子のトラ

「選挙戦のときと同じように、トランプに求められる役割は「共和党保守派が自らの政策的主張を実現していくための梃子」のようなものであり、トランプが過激な発言でリベラル系のメディアからの数々の批判を引き受けつつ、彼によって任命された保守派の閣僚らが本来はメディアから激しい追及にさらされるはずの保守的な政策を淡々と実際に実行していくという役割分担が行われると推測される」(本書)

『トランプの黒幕 日本人が知らない共和党保守派の正体』 渡瀬裕哉 | 万巻の書を読み 万里の路を行く

 

政治的正しさ(プラマイゼロの文化相対主義イスラムの文化にはいいところもあるし悪いところもあるそして悪いところには目をつむる) vs アルファメイル的正しさ (強者と弱者のエスノセントリズムイスラムの文化の良いところは残すべきで悪いところは切り捨てて西洋的矯正をすべきだ) 

キリスト教原理主義イスラム原理主義のどちらを支持すると問われればテロという愚かな行為をせずに世界中で布教活動をし信者を増やてお布施を集め合理的利益追求をする前者を支持する

 

ハラキリが禁止されて落とし前がつけられなくなり無責任地獄に陥る 

 

俺が俺のために欲しいものを手に入れることが公共の利益につながり国力となる屁理屈リバタリアニズム

 

夢の浮橋』は、中産階級の娘の結婚を描いて、「同じ階級に属していれば、誰でもいい。交換可能なのだ」という理念を明らかにしている

小谷野敦「『こころ』は本当に名作か 正直者の名作案内」 - jmiyazaの日記(日々平安録2)

 

 

 

 

組織にはピラミッドが存在し頂点に立つ権力者(リーダー, 指導者)が自己責任で辞任すれば真空が生まれ頂点へ立とうとする権力闘争が生まれる(大統領選挙)

  

俺が俺の欲しいものを手に入れるには二つの方法しかない。奪うこと(権力 パワーゲーム)と交易(トレードオフ)すること(お金儲け マネーゲーム)であり弁証法的目的達成
ミーイズムからミートゥーへの変換


票取りゲーム 予算の取り合い

相対主義」vs「自然的正」
国内(愛国、伝統、土着)主義 vs 国際(理想)主義 vs 意識が低い消費者(個人利益、心身欲求)至上主義 (ボーダレス・エコノミー インターネット)

 

 
すべての人間には決められた運命がありそれを受け入れなければならない
受け入れられないものは反逆者となり天罰が下る ディズニー帝王学


上等な人間は恋愛などという愚行はしないとされている (本気になるのは野暮である 頭で考えず夢を見ないで肉体的欲求だけを求める)

 

外部からのパフォーマンスの評価
自虐的被差別道徳優位性マウントカードゲーム

 


民主主義=国家予算配分 私的利益追求=パトロネージュ

集団主義(連帯責任)によって権力(ルーラー)の責任の分散化を図り目的を達成する


われわれは日本が過去に行った行動を、一貫性のある形で解釈/理解する必要はないのだ。重要なのは、今後の行動指針であり、過去の解釈なんかはその指針に照らし合わせてアドホックに変えればよい。もともと歴史はそういうものだ。
南京大虐殺否定論の13のウソ
http://www.ywad.com/books/523.html

 

ちょっとコメントしておくならば、科学における実証主義は後づけの実証主義で良い。というよりも、科学理論とはつねに後づけで実証主義的に再構築されるものである。また現代科学における「民主主義」は国家予算の配分プロセスに関わる問題である。ジョディー・フォスター演じる科学者が私的な財団から金を貰って研究を続けたこと、彼女が宇宙船の搭乗者として選ばれなかったことは、(カール・セーガンにとっては)民主主義が失敗したというエピソードなのだ。

コンタクト
http://www.ywad.com/movies/15.html

 

共同体の正義は進化論的には「なわばり」から生じる。「なわばり」を守ることは進化のうえでのきわめて強力な生存戦略である。当然人の脳のなかにも「なわばり感情」は埋め込まれている。「正義」とは「自分たちのなわばりを守ること」、「悪」とは「なわばりを奪いにくる敵のことである。ヒトは集団を「俺たち」=味方と「奴ら」=敵とにわけて、殺し合ってきた。これは人間の本性で、カール・シュミットは「奴らは敵だ、敵を殺せ」が政治の本質だと述べたのだそうである(埴谷雄高かと思っていた・・恥)。 進化論的な直感からは、世界は「善」と「悪」に二分され、“俺たち”が“奴ら”に打ち勝つことで「正義」が回復する。

橘玲「バカが多いのには理由がある」(1) - jmiyazaの日記(日々平安録2)